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九大救急 What's New!

2011/05/10第65回 先端医工学セミナーのお知らせ

5月13日(金)午後6時より先端医工学セミナーを開催いたします。

今回は、大分大学第一外科の太田正之先生をお迎えし、肥満手術に関する
ご講演を賜ります。 大変興味深いご講演を拝聴できると思います。
どなたでもご参加頂けますので、多くの皆様のご来聴をお願い申し上げます。

演者: 大分大学第一外科 太田 正之 先生

講演名:肥満症に対する外科的治療の現状と展望

日 時:5月13日(金)  18:00~19:00

場  所:West Wing 3階
            内視鏡外科手術トレーニングセンター講義室

共 催:福岡医学会

抄録:
肥満症とは肥満(BMI≧25kg/m2)とそれに伴う健康障害を合併した状態を一つの
疾患単位として取り扱うものであり、2000年に日本肥満学会が診断基準を発表
している。その肥満症治療の基本は食事療法などの内科的治療であるが、
BMI≧35kg/m2の高度の肥満症患者では長期的にみれば内科的治療は無効とされ、
海外では肥満外科手術を中心とした外科的治療が行われてきた。
2008年には世界で34.4万例の肥満外科手術が行われ、その92%が腹腔鏡下手術として施行した。
その代表的な術式は、腹腔鏡下Roux-en-Y胃バイパス術(LRYGB)と調節性胃バン
ディング術(LAGB)であり、最近、腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)も増加して
きている。また、肥満外科手術により肥満関連障害が高率に治癒し、生命予後の
改善も報告されている。一方、わが国では1980年代から開腹手術として肥満外科
手術が開始されたが一般化するには至らなかった。
その後、2000年に入り肥満症に対する内視鏡的治療や腹腔鏡下手術が相次いで導入されてきている。
現在、内視鏡下肥満外科治療研究会や日本肥満症治療学会が主となり、
学術集会だけでなくトレーニングコースを開催し、技術や知識の普及に努めている。
現時点ではいずれの低侵襲外科的治療も保険で認められていないものの、
2010年1 月からLSGが先進医療として承認されている。
また内視鏡下肥満外科治療研究会が行ったアンケート調査では、
2000年~2009年までの10年間にわが国では340例の腹腔鏡下肥満外科手術が行われていた。
主な術式はLRYGB、LAGB、LSGであったが、近年LRYGBが減少しLSGが急速に増加している傾向が顕著にみられた。
現在、わが国では肥満症に対する外科的治療は徐々にではあるがその普及は進んでいる。
本講演ではわが国の現状のみならず、アジアや世界の現状についてもふれ、
わが国における今後の展望について考えてみたい。
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