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九大救急 What's New!

2011/06/28第67回 先端医工学セミナーのお知らせ

6月29日(水)午後6時より先端医工学セミナーを開催いたします。
今回は、信州大学の中山昇先生をお迎えし、介護用ロボット等の開発に関する
ご講演を賜ります。 大変興味深いご講演を拝聴できると思います。
どなたでもご参加頂けますので、多くの皆様のご来聴をお願い申し上げます。


演者: 信州大学 工学部機械システム工学科  中山 昇先生

講演名:福祉・介護用柔軟接触荷重センサと医療用材料の開発

日 時:6月29日(水)  18:00~19:00

場  所:West Wing 3階
          内視鏡外科手術トレーニングセンター講義室

共 催:福岡医学会


抄録
平成20年7月24日に開催された厚生労働省の「第1回 安心と希望の介護ビジョン」によると
H19年11月末の要介護認定者数は451万人であり、H12年4月末から約2倍に増加している。
さらに、日本の75歳以上人口の割合は現在10人に1人の割合であるが、
2030年には5人に1人、2055年には4人に1人になると推計されているが、
介護士の数は増えておらず十分な介護を受けられない可能性がある。

 工場等では人間とロボットの共同作業によって製品を製造することは常識となってきている。
現在のロボット(特にロボットアーム部)の表面は金属製のボディーであり、
人間と接触すると危険である。今後は、医療や福祉にロボットを使用することは間違いなく、
作業ロボットと人とが接触する可能性が高くなる。
例えば、ロボットと人間の間で予想をしていなかった接触が起こった場合に、
荷重、荷重位置や荷重方向を検出することができず、そのままロボットが動けば、
人に危害を与えることは容易に想像できる。 
今後、ロボットと人間が共存するために、人や物がロボットと接触しても安全であるように、
ロボットの表面を柔軟変形する材料でコーティングして、
且つ微小な荷重と荷重位置・荷重方向を測定できるセンサを開発する必要がある。

 例えば、介護用ロボットで患者を抱きかかえた場合、腕の関節に設置している
6軸のトルクセンサでトルクの量を判断し持ち上げるためにモーターに出力を与え、
患者を持ち上げる。つまり、患者の重さや位置を把握するわけではないので、
患者を落とす可能性があり、さらに患者は無理な体勢になる場合や過度の荷重が
患者へ負荷される危険性がある。つまり、従来のロボットとトルクセンサでは、
患者の位置や重さを把握することができないので、患者を落とすことも考えられ
非常に危険である。

 本研究グループでは、柔軟で且つ三軸方向(垂直方向、せん断方向)の荷重を
容易に測定することができる新しいセンサを開発した。
 本講演では、開発した新しいセンサおよび当研究グループが進めている医療用材料
の開発について説明した後、実際のセンサのデモンストレーションを行う。

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