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2023/12/0412月10日(日)日本職業災害医学会が盛会におわりました。
今回は、「災害と医療~病院としての災害への備え」と題しまして
災害のシンポジウムを災害医療の専門家をおよびして
アクロス福岡にて開催しました。
災害のエキスパートをお呼びし、私を含め4演題にて発表がおこなわれました。
奥本先生からは熊本地震の際に免震構造であるからこそ生じた高層階での非常発電機
の不具合。災害時の必要とされる手術はほぼ整形外科手術であり、整形外科医を
いかに休ませられるかなどのお話がありました。
榛沢先生からは、日本の避難所はまだまだ先進国にくらべ遅れていることの報告があり、
車中泊だけでなく、避難所の不備でも深部静脈血栓症がおこりえることが報告されました。また一旦血栓ができてしまうとその後に心血管のイベント(脳卒中や心臓病)が
おこりやすいなどのあたらしい知見も報告されました。
飯坂先生からは、熊本地震、熊本でのR2年豪雨災害での現地活動のお話を聞くことが
できました。山間部における被害の情報収集はこれからの課題と思われます。
演題プログラム
1)災害にそなえる病院BCPの作成とあり方について
九州大学医学研究院 救急医学 赤星 朋比古
2)熊本地震における基幹災害拠点病院の手術対応
熊本赤十字病院 救命センター 奥本克己 先生
3) 大規模災害における静脈血栓症~特に長期的影響
新潟大学医歯学総合研究科 特任教授 榛沢 和彦 先生
4)大規模災害における外科医の役割と多職種連携についてー
熊本地震、令和2年7月豪雨を経験して
熊本労災病院 救急・災害診療部 部長 飯坂 正義 先生
日時 令和5年12月10日
アクロス福岡 12:30-14:00