原子力災害拠点病院のモデル BCP 及び
外部評価等に関する調査及び開発

GREETING ご挨拶

ホームページにアクセスいただきありがとうございます。
九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座　災害救急医学分野　助教　永田高志と申します。

こちらのホームページにて、原子力規制庁（放射線対策委託費　放射線安全規制研究戦略的推進事業費　放射線安全規制研究推進事業）から委託を受けた「原子力災害拠点病院のモデルBCP及び外部評価等に関する調査及び開発」について報告いたします。

本研究はワークショップを通じて全国の原子力災害拠点病院が複合災害としての原子力災害を想定した業務継続計画Business Continuity Plan （以下単に「BCP」という）を策定し、合わせて原子力災害時のリスクコミュニケーションのあり方を習得することを目指しております。なお、本研究は放射線安全研究戦略的推進事業費（JPJ007057）の委託を受けたものです。

連絡先

永田 高志

Aims and Goals 研究目的及び研究目標

現在、我が国では平成２３年の東日本大震災、そして東京電力福島第１原子力発電所の教訓を踏まえて、原子力災害時の医療体制の整備が全国的に進められています。平成３０年の新しい原子力災害対策指針に基づく実効性のある原子力災害医療体制の構築することを目指しております。
その中で地域の中核とされている原子力災害拠点病院が原子力災害時に業務が中断されることなく活動するためには、平時から業務継続計画 Business Continuity Plan（以下「BCP」という。）を策定しておくことが重要と考えられています。
本研究では、2018年から2020年の3年において、原子力災害時における原子力災害拠点病院の医療体制の充実強化のため、BCPを策定するための技術的指針類を開発し、原子力災害医療・総合支援センターとともに全国の原子力災害拠点病院のBCP策定を支援することを目指しました。さらに、策定されたBCPの内容の充実度を評価するための仕組みを提案しました。
また、原子力災害時には情報の発信が重要な役割を果たすことから、技術的指針類の一つとして、地域社会や報道機関、そして原子力災害拠点病院の医療スタッフへ情報を発信するためのリスクコミュニケーションのガイドラインについても併せて開発しました。

本ホームページでは３年間の研究成果をアーカイブとして残し、原子力災害医療に関わる医療従事者や自治体関係者に加え、関心のある国民に対して情報公開することを目指しております。

本研究が日本、そして世界における原子力災害医療の構築に少しでも役立つことを願っております。

主任研究者 略歴

免許等 医師免許　労働衛生コンサルタント
専門医等 日本救急医学会救急科指導医
国際危機管理者協会公認危機管理者（Certified Emergency Manager）
社会医学系指導医
産業医
学位 2010年3月30日　医学博士（九州大学）
1970年 福井県福井市（旧武生市）で誕生
1971–1976年 中米ニカラグアで過ごす。
1989年 神奈川県立横須賀高校卒業
1991年 九州大学医学部入学
1997年 九州大学医学部卒業
九州大学病院、聖マリア病院 (~2009年)で研鑽
2004–2006年 ハーバード大学公衆衛生大学院 武見プログラムフェロー
カロリンス研究所公衆衛生学部外傷疫学部門 客員研究員
2009–2012年 福岡県八女郡八女発心会姫野病院救急総合診療科部長
2012年– 九州大学大学院医学研究院先端医療医学講座災害救急医学分野 助教　九州大学病院救命救急センター（兼任）

所属学会等

  • 日本救急医学会（1999年～現在）
  • 同　救急医療に携わる医師の労務環境を考える特別委員会（2008年～2014年）
  • 日本臨床救急医学会（1999年～現在）
  • 日本集中治療学会（2015年〜現在）
  • 日本集団災害医学会（2004年～現在）
  • 日本公衆衛生学会（2020年〜）
  • 米国救急医学会（2004年～）
  • 日本中毒学会（2017年〜）
  • 国際危機管理者協会（2012年～、同日本支部代表 2018年～）

その他所属

  • 日本医師会
    • 救急災害医療対策委員会（2007年〜2016年）
    • 災害小委員会（2009年〜2016年）
    • 国際保健委員会（2006年～2016年）
    • 日本医師会総合政策研究機構　客員研究員（2006年〜2016年）
  • 福岡県医師会
    • 救急災害医療対策委員会　2013～2016年
  • 東日本国際大学　客員教授
  • 福井大学医学部非常勤講師（2012年〜2016年）
  • 臨床修練指導医（英語）
  • 予備自衛官　予備二等陸佐　（2011年～）
  • JICA国際緊急援助隊（医療チーム、感染症対策チーム　登録医師　2008年～）
  • 東京電力危機管理アドバイザー（2013年〜2014年）
  • 福岡マラソン危機管理アドバイザー（2014年～）
  • 在福岡米国領事館　医療アドバイザー（2020年〜）
  • 日本ATOM(Advanced Trauma Operative Management Course)事務局長（2008年～）
  • 海上保安庁 職員等の受傷時における救命・救護体制に関する検討会（2016年～）
  • 内閣官房新型インフルエンザ等対策室　新型インフルエンザ等パンデミック発生時のコミュニケーションに関する調査事業有識者委員会（2019年～2020年）
  • 法務省危機管理専門家委員会（2020年～）
  • 福岡矯正管区　医療アドバイザー（2020年〜）
  • 厚生労働省医政局地域医療技術参与（2020年〜2021年）

賞罰

  • 2010年5月4日宝満山における人命救助にかかる消防協力表彰（太宰府消防本部）

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